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2021.11.19

里山×オンラインスポーツ!「里山ゆるスポーツ」リポート

そもそも「ゆるスポーツ」とは。

「スポーツ弱者を、世界からなくす。」ことを目的に活動している、一般社団法人世界ゆるスポーツ協会が推進している新スポーツのこと。例えば、年齢・性別・運動神経に関わらず、誰もが楽しめるもの、超高齢社会でスポーツ弱者が多い日本だからこそ生み出せるみんなのスポーツ、勝ったら嬉しい、負けても楽しい。多様な楽しみ方が用意されているスポーツなど、をコンセプトに日本全国、世界中をフィールドで展開されています。

少子高齢化のすすむ、地域の運動会を盛り上げたい。

(株)Alii Tobishima 代表取締役 高島 俊思

広島県の中山間地域が抱える地域課題の解決を、とびしま海道から!

高島さんの暮らす呉市下蒲刈島は、7つの島と7つの橋でつながる、とびしま海道。地域おこし協力隊出身の高島さんは、とびしま海道のレンタサイクルや100kmマラソン大会「とびしまウルトラマラニック」の開催など、とびしま海道の観光やスポーツ振興に携わっています。今回は、少子高齢化のすすむ地域における【地域の運動会が盛り上がらない】【生徒数が少なく学校の運動会の構成が大変】【地域の人(特に高齢の方)が運動する機会が少ない】といった課題をスポーツで解決し、地域に暮らすみんなが参加できる運動会で行う新たな種目検討を目指し、オンラインワークショップを開催しました。

ターゲット×地域資源=ご当地ゆるスポーツ、というつくりかたに挑戦

山や海、川など、広島県内の里山・里海には魅力がたくさんあります。そこで、今回のワークショップでは、とびしま海道や広島県にちなんだ地域資源を活用したゆるスポーツの検討を進めました。

地域資源の例

①ウマヅラハギ:通称「ハゲ」。カワハギの仲間で、皮を手で簡単に剥くことができる。

②レモン:広島県は国産レモン生産量日本一。島での栽培も盛ん。

③橋:とびしま海道らしい景色。瀬戸内海には多くの橋がかかっている。

④オコゼ:見た目はコワモテ。刺身や唐揚げで食べるのが人気。

⑤牡蠣:呉市は牡蠣の生産量日本一。

⑥みかん:島での栽培が盛ん。呉市大崎下島はかつて「黄金の島」と呼ばれた一大産地。

⑦多島美:瀬戸内海といえば、大小さまざま、約700の島々がある。

⑧中村春吉:呉市豊町御手洗出身、自転車で世界を一周した最初の日本人。

いざ、ゆるスポーツづくり。 その際の注意点やコツとは?

5つの定義

ターゲットや地域資源を決めたら、具体的なゆるスポーツを考えていきます。その際、注意すべき点や盛り上がるものとするためのコツについて、大きく5つのことについて学びました。

①「老若男女健障」誰でも参加できる:きちんとターゲットを決めた上で、年齢・性別・障害の有無、スポーツ経験に関わらず楽しめるか?

②勝ったら嬉しい。負けても楽しい:スポーツが楽しい理由は、勝ち負けがあるから。勝敗はきちんとつくった上で、多様な楽しみ方が許容されているか?

③プレイヤーも観客も笑える:笑顔でスポーツをしよう、ではなく、笑い声のあがるスポーツとなっているか?

④見た目と名前がキャッチー:SNSで発信してもらえるものをつくろう、ということを意識する。そのためには、「人に伝えたくなる」面白さが必要。

⑤何らかの課題解決につながっている:スポーツをすることで色々な課題は解決する(高齢者の健康増進、コミュニティづくり、親子のコミュニケーションアップなど)ため、あまり意識しすぎないことが重要(頭でっかちになりすぎると、面白さがなくなってしまう)。

くすっと笑える、 ユニークな4つの「ゆるスポーツ」の種が誕生。

お宝を守れ!⽔軍海賊攻防戦

昔、瀬⼾内海を⽀配した村上⽔軍が、島々のお宝を奪おうとするのを島々の⼈々が⼀致団結して守る、という設定の攻防戦型ゆるスポーツ。ボールを地⾯に転がして、お宝(ペットボトル)を倒すという、シンプルで軽い運動のため、⾼齢者を中⼼に、屋内でも屋外でも楽しむことができる。

②牡蠣とレモンのバランス鍋

運動会の定番種⽬である「⽟⼊れ」を瀬⼾内⾵にアレンジ。牡蠣やレモンに⾒⽴てた⽟をカゴに投げ⼊れ、単に多く⼊れるだけではなく、牡蠣+レモンのペア数によって得点を重ねていくゆるスポーツ。親⼦のコミュニケーションだけでなく、特産についても知ることができる。

③カワハギィ

30代〜40代を中⼼に、コロナ疲れや運動不⾜解消を⽬的としたゆるスポーツ。ドッジボールのように2チームに分かれ、相⼿陣地の奥にある牡蠣や敵チームが被っている帽⼦を奪い、より多くの牡蠣や帽⼦を取ったチームの勝ち。相⼿陣地では「ハゲ」と叫びながら動くこともポイント。

④ボッチャレモン

近年、注⽬が⾼まっている「ボッチャ」をアレンジ。⾼齢者から若者、⼩学⽣まで、地域における多世代交流による地域の笑顔づくりを⽬的としたゆるスポーツ。広島県の地図が描かれたコートに、レモンに⾒⽴てたボール投げ、得点を競う。まちの⼈⼝に応じて得点が異なる。

今回「スポーツをつくる」という、なかなかすることのない経験をしていただきました。スポーツをつくることは、色々なことに通じるものがあると思います。要は、魅力的なコンテンツをつくって、人を惹きつける、呼び寄せる。これは、どんな仕事や行事でも求められる要素。「魅力的なものって何かな?」ということを改めて考えると、世の中の見方も変わってくると思います。例えば、ヒット商品を見たときに、「これってネーミングが素晴らしいから売れているのかな」「デザインの色合いがすごく素敵だな」と感じると、色々なことへの気づきが多くなると思います。気づきが多い人生って、すごく豊かだと思うので、今回のようなプログラムが皆さんの人生を少しでも豊かにすることにつながったらと思います。

4グループとも、すごく運動会を意識してつくってもらっているということを感じましたし、想像すると思わず笑ってしまう種目もあって、楽しかったです。今後、島の運動会での実施にあたり、より検討を深めて、実現できるよう進めていきたいと思います。

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