新着情報

2021.11.16

里山×お試し住宅TOUR!無印良品とさんけんリポート

都市と里山の新しい関係づくりをテーマに活動する
『さんけん』の安芸太田町の3 つのフィールドでの取り組みを紹介

#1 三段峡は視点を変えれば新しい発見と魅力がある。 それは山のくらしも同じ。

三段峡は全長約16Kmの広大な峡谷です。散策路を歩くと実感できますが、寒い時期になると葉っぱが落ちて日差しがしっかり当たるんです。逆に夏になると葉っぱが上を覆ってくれて日差しを遮って涼しくなります。歩いていても暑さをそんなに感じさせないのは、自然が調整してくれるからなんです。ここではたくさんの苔に出会えます。見た目の違い以外にも、強く握ってこするとハーブ系の爽やかな匂いがするものもあるんですよ。ルーペで観察すると、小さな苔にもすごい世界が広がっていることに感動します。

※『さんけん(三段峡・太田川流域研究会)』…三段峡から里山、広島市街へと続く太田川流
 域の保全を目的に、自然をフィールドにした環境教育、地域資源の発掘などを行う団体。

岩に生えている苔をめくると、下には土があります。それは苔が朽ちて土になっているからです。そこから木が生えて森になっていく。苔は“森のはじまり”とも言える由縁です。木の破片の裏側には虫がいたり、キノコもカビも生えています。菌が木を分解して土に変えて、それが栄養になり、さらに雨が降ることで川を経て海まで流れていく…。自然のストーリーが小さな木一つから感じ取れます。なにげないことも見方を変えると興味深いものになります。里山暮らし、田舎暮らしも同じことで、視点を変えればとても楽しくなりますよ。

無印良品では地域と一緒に学び教わりながら、地域に根ざした店舗にしていきたいとの思いで、お客様向けに『さんけん』さんとのコラボツアーを行っています。一般的に三段峡と言えば美しい景観のイメージが強いと思います。でも、それだけではなく見所は多いです。雄大な自然の中の苔を取り上げてミクロの世界を伝えると、お客様にとって新しい発見があって刺激を受けているようです。参加中はとにかくみなさん楽しんでいて、自然と自分も楽しくなります。そんな新しい楽しみ方を知るだけでライフスタイルがもっと豊かになっていくのではと思っています。

#2 企業とのコラボでますます広がる、 井仁の棚田ファンづくりの輪。

考え方はいろいろありますが、井仁の人だけで棚田を守ることは現実的には不可能です。棚田を愛する人が集まって守っていくのが一番いい形だと思います。それで企業さんに田んぼを貸して協力してもらっているんです。私たちは美しい棚田が維持できて、企業さんとしてはお客さんに稲作を体験してもらって満足してもらえればいい、お互い助け合いです。ここで稲作を体験した子どもたちが、大人になったとき人生の一コマとして井仁の棚田を思い出してもらえればありがたいです。

3年前から田んぼを借りて、地元の方に協力をいただいて稲作をしています。毎日食べるお米がどういう風に作られているのか、実際に身をもって体験することで食の大切さやありがたみを学んでいます。その上で、「この景観を守りたい」という地元の方の思いを広めていきたいと思っています。でも、私たちだけが取り組んでも意味がありません。協力する企業さんの輪が広がり、いっしょに継続して景観を守ることが理想です。

#3 里山での感じ良いくらしの扉を開く「はじまりの家」。

「はじまりの家」は、安芸太田町での暮らしを体験してみたい方へのお試し住宅で、実際に移住を考えている方を条件に貸し出しています。“感じの良い田舎暮らし”を体験していただくために、築60年の古民家をリノベーションして作りました。ここで田舎の良さ、逆に不便さも体験してほしいです。

「地域商社あきおおた」の水口さんから安芸太田町には空き家がたくさんあるので、何か解決していく方法はないかとお話をいただき、「はじまりの家」の“感じ良いくらしの空間”のコーディネートをしました。建物そのものの良さを残すため、私たちが担当したのは家具だけです。施工や工事は安芸太田町の大工さんが手掛けています。

私たちが当たり前なことが、街の人にとって面白いと感じてもらえます。ずっと田舎に住んでいると見えなくなっているのかもしれません。三段峡の自然、井仁の棚田の風景やお米の美味しさなどよそから人が来てくれて一緒に何かをすることで、あらためて田舎を見直したりできるんですね。

安芸太田町に足を運んで自分が感動したものや、すごいなと感じたものを独占するのはもったいないので、無印良品に来られるお客様に伝えていきたいと思っています。そして、お客様にはぜひ現場で感動を味わっていただきたいです。

ページトップ